About 10,000 types of vacuum components in stock at all times. About 10,000 type Always in stock that day shipping is17 pmAccepted untilBusiness Hours: 9:00-18:00, excluding weekends and holidays
研究室で真空実験装置のセットアップを進めていた際、電流導入端子が必要となった。新品を購入すると高額で納期も読めないため、まず棚を探したところ、見た目にはきれいな電流導入端子を発見した。外観に大きな損傷は見当たらず、十分使用できそうに見えた。ただし、黄色い付箋に「使えないかもしれない」と書かれていたが、高額部品であり時間も惜しかったため、そのまま真空装置に取り付けることにした。
装置を組み立て、真空引きを開始したところ、なかなか設計真空度に到達しない。リーク検出器を使って各部を丁寧に調べたが、リーク箇所の特定に長時間を要した。最終的に電流導入端子からリークしていることが判明した。詳しく調べると、内部のピンが微妙にグラグラしており、気密が保てない状態であった。
調査の結果、数年前に卒業生のS君が実験中に電流導入端子のピンに衝撃を与えてしまい、ピンがグラグラする状態になっていたことが判明した。高額部品のため廃棄できず、「もったいない」との理由で棚に保管していた。その際、問題になりそうだと感じて付箋を貼ったものの、後輩が誤って使わないよう処分まではしていなかった。
主な原因は以下の通りである:
判断ミス:付箋による警告を軽視し、外観のみで使用可能と判断した。電流導入端子の内部構造や気密性の事前確認を怠った。
確認不足:先輩や指導教員への相談なしに、独断で使用を決定した。高額部品だからという思い込みで品質を過信した。
管理不備:不良部品を明確に区別せず、通常の部品と同じ場所に保管していた。高額のため処分できずに放置した状態が継続していた。
この失敗により以下の損失が発生した:
時間的損失:リーク箇所の特定に長時間を要し、実験開始が一週間遅延した。研究スケジュールに大幅な影響を与えた。
金銭的損失:新品の電流導入端子の購入費用が発生した。高額部品のため研究予算への影響が大きかった。
作業効率低下:真空システム全体の再構築が必要となり、他の実験計画にも遅延が生じた。
チーム影響:装置使用を予定していた他の研究メンバーの実験計画も変更を余儀なくされた。
明確な部品管理ルール:不良部品や故障品は赤いラベルを貼り、専用の処分検討ボックスに即座に移動する。高額部品でも例外としない。
事前点検の徹底:電流導入端子使用前には必ずピンのガタつきや絶縁抵抗値を確認し、疑問がある場合はリークテストを実施する。
相談体制の確立:判断に迷った場合は、必ず先輩や指導教員に相談してから使用を決定する。高額部品ほど慎重に判断する。
廃棄判断基準の明文化:「使えないかもしれない」「気密不良の可能性」「衝撃による損傷」は金額に関わらず即座に使用禁止とする基準を設ける。