日常、私達が使っているあらゆる製品には、多種多様のねじが使用されています。ショルダーボルトは、一般的なホームセンターで見かけることはありませんが、汎用性が高く、取り付け時に独自の特性を発揮するため、ほぼすべての産業で幅広く使用されています。
ショルダーボルトとは何ですか?
別名、ストリッパーボルトとも呼ばれるショルダーボルトは、頭部、ねじのない肩部、ねじ部の3つの部構成で出来ているねじの一種です。ねじ部はボルト全体の半分以下にとどまり、残りの部分は、軸方向にボルトを回転させやすくするために広く、滑らかになっています。また、これらのタイプのねじは、商用と精密の2種類があります。
商用のショルダーボルトはすべてASME B18.3規格(インチサイズ用)およびASME B18.3.3規格(メートルサイズ用)に準拠して作られています。肩の直径は1/4インチ”ら2インチ “の間で測定することができ、スレッドクラスは3A、肩の公差は+0.005/-0.005です。
精密ショルダーボルトは、タイトトレランス・ショルダーボルトとも呼ばれ、商用のショルダーボルトのように標準的なサイズはありません。肩の直径は3/32インチから1/2インチ、スレッドクラスは2A、肩の公差は+0.000/-0.001から-0.0005〜-0.0015までの範囲で測定することができます。精密ショルダーボルトの肩の長さは、-0.000から+0.002と、より厳しい公差が指定されています。
では、ショルダーボルトはどのような場面で使用されているのでしょうか?
他のねじと同様に、ショルダーボルトは物体を特定の位置に固定するためのものです。しかしこれらのねじは、主に取り付けピン、ジョイント、シャフト、合くぎ、ピボット、またはスライド動作を必要とする部品に使用するために設計されています。
例えば以下のようなアイテムです。
・ベアリング
・ブッシング
・機械サポート
・モーションガイド
・精密スペーシング
これらのタイプのねじは、一般的に次のような機械的用途に使用されています。
・エンジン
・リンケージ
・滑車
・真空システム
最適なショルダーボルトを選定するにはどうしたらよいでしょうか?
用途に合ったショルダーボルトを選ぶには、ヘッド、ショルダー、ねじの仕様や材質について知る必要があります。まずは肩部の直径を選定し、その次に長さを決めます。ショルダーボルトの全長は、頭の高さを含んでいます
ねじの頭部
スクリューヘッドの駆動部には、スロット、プラス、スクエア、スクエアビット (ロバートソンビット)、六角、また特殊な形状の六角など、様々な種類があります。頭部の直径は通常、頭部の高さの2倍で、肩の直径より30~50%大きく、上部は平らになっています。また、一般的にショルダーとヘッドの底の間にアンダーカットがあり、部品を取り付ける際にヘッドと同じ高さになるようにします。
ねじ山
ショルダーボルトは様々な材料で作られていますが、ほとんどの場合、鉄の一種で作られています。最も一般的な材料は以下の通りです。
・303 ステンレス鋼
・316ステンレス鋼
・17-4 PHステンレス鋼
・416ステンレス鋼
・合金鋼
・軟鋼
・真鍮
・プラスチック製
クリーンクリティカルなショルダーボルト
UC Components, Inc.は、高真空、超高真空、およびその他のクリーンクリティカルなアプリケーション用の精密ガス抜き穴付きショルダーボルトを製造しています。これらのガス抜き穴付きねじは、閉じ込められた大量の空気を真空チャンバーから排出できる経路を提供することにより、真空システムの迅速でより効率的なポンプダウンを促進します。
精密級ショルダーボルトのメーカーとして、同社のエンジニアは、ユーザーのアプリケーションに最適なヘッドタイプ、肩の長さ、ねじの長さ、および他の任意の変数を選択できるよう、フレキシブルに対応いたします。我々はSUS 303のショルダーボルトを在庫していますが、それ以外の材質でも対応可能です。
UCC製品は
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