Oリングの正確なサイズを決めることは、用途に合わせてOリングを注文する際に、特に困難なことの1つです。ご存知の通り、Oリングは完全な密閉性を実現するために使用されます。Oリングが大きすぎると、液体、ガス、汚れ、真空中の水蒸気などがOリングの周囲に流れ込んでしまいます。またOリングが小さすぎる場合、無理に伸ばしてはめ込むとOリングの耐久性が損なわれ、故障の原因となることがあります。Oリングの適切なサイズの測り方を知っておくことで、Oリングの故障を防ぎ、お客様の貴重な時間と費用の無駄を回避できます。
Oリングのサイズを決定する最も良い方法は、ノギスやマイクロメーターを使用して、Oリングの断面(CS)と内径(ID)を測定することです。外径(OD)は覚えておくとよいですが、重要な測定項目ではありません。6インチを超える大きな内径の場合は、O-sizerや Pi-Tape を使用して、正確に測定することをお勧めします。
メートル法と標準法の違いについて
すべてのOリングは、メートル法(mm)または標準法(インチ)のいずれかが適用されます。CSがAS586の標準サイズ(0.70″, 0.103″, 0.210 “など)と一致する場合、そのOリングは標準サイズである可能性が高くなります。一致しない場合は、メートル法のOリングである可能性が高くなります。
Oリングの正しい測定方法は、以下の通りです。
1. Oリングを平面かつ清潔な場所に置く。
2. Oリングの厚みを測定してCSを決定する。
3. 一方の内縁からもう一方の内縁までを測定し、IDを決定する。
4. 一方の外角から他方の外角までを測定し、ODを決定する。
公差について
Oリングのサイズを決定する際に、重要視しなければならないのは公差です。製造上の理由から、Oリングの寸法には常に多少のばらつきがあります。例えばOリングのサイズが0.103 “で、公差が±0.003’”の場合、断面は0.100 “から0.106 “の間で測定されることがあります。Oリングの材質による公差については、メーカーにお問合せ下さい。
UC Components, Inc. RediVac® Oリングは、クリーンクリティカルなアプリケーション用に設計されています。
同社の標準RediVac® Oリングは、幅広い標準AS568Aインチサイズに対応しており、最高品質のフッ素エラストマー材料から製造されています。ブナ(NBR)、シリコーン、その他の材料も利用可能で、ご要望に応じて特定の材質でも提供可能です。
同社のOリングは、クラス100/ISOクラス5の認定を受けたクリーンルームで洗浄・包装されており、ほとんどのHV、UHV、EUVアプリケーションですぐに使用することが可能です。真空下でのアウトガスを低減するために、真空焼成したOリングもご用意しておいます。
UCC製品は
こちらよりご確認ください。