機器に使用されるねじは、長寿命で繰り返しの使用に耐えられるものでなければなりません。コーティングやめっきは、ねじのかじり防止(ステンレスとステンレスの冷接)、耐腐食性の向上、表面仕上げの改善、外観の向上など、さまざまな問題の防止や解決に貢献しています。特に金には、電気伝導性、耐熱性、耐久性、耐腐食性、耐摩耗性、耐変色性など、多くの優れた特性があるため、採用されています。
金は、主にエレクトロニクス産業で使用されている、導電性や耐久性に優れた金属です。主にコネクターや接点、スイッチなどの部品には、金めっきが施されることが多く、医療や歯科の分野でも幅広く使用されています。金は、現在市販されている金属の中で最も生体適合性が高い金属の一つであることから、皮膚や臓器、その他の組織と接触しても有害な反応を起こさないため、医療や歯科の分野でも使用されています。
ではなぜ、医療機器に金が選ばれているのでしょうか?
生体適合性 |
皮膚、臓器、その他の組織と接触しても有害な反応を起こさない。インプラント、ペースメーカー、ステントなどを挿入した後の術後感染症のリスクを低減する。 |
高密度 |
密度が高いため、X線に対して不透過となる。 |
電気伝導度 |
電気機器や電子部品に適した優れた長期導電性 。 |
優れた耐腐食性 |
金は空気中で酸化しますが、その速度は非常に遅く、色の変化もごくわずか。錆びにくく、ほとんどの腐食性物質や酸が金属に影響を与えない。腐食の心配がなく、機器の長期的な安全性や性能に影響を与えることなく、本体内部に設置することができる。 |
可鍛性 |
柔らかいため、複雑で高精度な製品の製造にも柔軟に対応できる。 デバイスの形状に比較的容易に適合するため、品質と製品性能の向上につながる。 |
視認性 |
色が明るいため、体内に挿入したときの視認性に優れており、より高い精度でデバイスを配置することができ、(必要に応じて)後でデバイスの機能を確認することが容易になる |
溶接性(または、はんだ付け性) |
機器やインプラントの製造時に、異種金属を溶接またははんだ付けする際に、確実に接合させることができる。 |
医療や歯科の分野では、金はどこに使用されているのか?
金めっきの用途は、医療や歯科など多岐にわたります。
金めっきが施されている分野は、以下の通りです。(ただし、これらに限定されるものではありません。)
• バッテリー用ケース
• 歯科機器(ブラケット、アーチワイヤー、仮歯、詰め物、クラウン、かぶせ物、その他)
• ねじ類
• ハウジング
• インプラント
• プラスチックのメタライズ
• ペースメーカー
• スコープ類
• ステント類
• その他
金めっきはどのように施されるのか?
単純に純金を使って部品やパーツを作ることはできません。他の素材(例えば、ステンレス鋼の合金)で作られた部品に、金のコーティングやめっきが施されるのです。めっきの方法は大きく分けて3つあります。それは、PVD金スパッタリングコーティング、金フィリング、金めっきです。それらの違いについて、下の表にまとめています。
PVD金スパッタリング コーティング |
金フィリング |
金めっき |
高エネルギープラズマにより、極めて純度の高い単原子層に塗布。 |
高温高圧で下地の金属に金を接合する機械的接合です。 |
これは、通常、金の塗布を化学浴中で電荷を介して行う電気めっきの塗布によって行われます。 |
この工程は、最も硬く強い結合を生み出します。 |
この工程では、コーティングに必要な金の量が多くなるため、コストが高くなります。 |
この工程はコストが安く、比較的柔らかいコーティングを行うことができます。 |
金は、銅、ニッケル、スズなどの安価な合金と比較すると、決して安価な材料ではありませんが、多くの医療機器や歯科機器に使用されるめっきとして好まれています。金の優れた品質は、全体としてより良い選択となり、製造業者への還元とエンドユーザーや受取人への還元を考慮すると、長期的には実際に費用対効果に優れている材料と言えるでしょう。
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